ステッチャー修理の相談を当社でも受けるのですが、すでに壊れてしまって動かない状態で持ってこられる方がほとんどです。
できれば早めに相談してもらえると、完全に壊れる前で、簡単なメンテナンスで元気に使えるようになります。ここでは、以前お問い合わせがあった件を紹介します。
相談!ある塗装工場でステッチャーが故障して使えない
数年前のある日、1件の相談メールが入っていました。
それは、ステッチャーの修理相談についてでした。
故障しているのに相談するメーカーがない
もともとアメリカの某大手製造会社が製作し、営業担当により定期的なメンテナンスを行っていたステッチャーですが、少し前にその会社がなくなってしまいました。
現在では、日本の大手製造工場がその技術に関しては権利を持っていますが、修理の対応窓口を持っていないため、どこで修理したらいいのか、全く修理できないのか、と困っていたようです。
ステッチャーの故障内容
そのときのステッチャーの故障についての相談内容はこんな感じでした。
- 経年劣化のため刃がボロボロになってしまった
- 修理しないと連続工程が行われないため、大変困っている
つまり、この装置がないと、連続工程をつなぐことができないので、手作業でその分補うとなると、人的労働として残業が相当数必要になってしまうというのです。
ステッチャーの修理依頼~修理完了・納品まで
とにかく、代用もないため早く修理してほしいということでしたので、さっそく故障内容を観察し見積りなど対応いたしました。
修理が完了するまでの流れは次の通りです。
見積り
故障しているステッチャーを調査したところ、ほとんどの刃がボロボロになってしまっていました。重要なところがほとんど割れて、使えなくなっていたので、新規に製作するしかありませんでした。
もう少し、手前で依頼してくれれば、多少の修理だけで終わっていたのですが・・。
設計
終末に相談メールをいただき、翌週の木曜には送ったので、かなり急いで対応しました。
FAXにて相手工場に送信し、翌日の午後に回答をいただいた。
見本作成
所要日数:2週間程度
見本品が欲しいということなのであらかじめ簡易的なものをつくって相手工場に送りましたが、いい加減なものは作れないので、ある程度日数がかかることは了承してもらいました。
修理開始~完了
所要日数:2週間程度
急ぎでという依頼だったので、かなり急いで作りましたが、このくらいは最低でもかかります。
動作確認・納品
最終的に相手工場で見てもらいきっちり使用できるという確認の返事をいただきました。その後も問題なく使っているようです。
ステッチャーの修理・相談はなるべく早いほうがいい
今回は同じものを新規で製作したが、もっと早くに依頼してもらっていれば多少のメンテナンスで完了した可能性はあります。
完全に壊れてしまう前に、傷みを補修しておけば、また数年使える状態になることはほとんどなので、気軽に相談してもらえばいろんな対応でアドバイスができます。
大幅な修理費用の削減にもつながるかもしれませんので、迷わずにまずは相談ください。、