ステッチャー(スティッチャー, Stitcher)とは?

大同マシナリーステッチャー本体

ステッチャー スティッチャー  Stitcherとは

鋼板メーカーは製造用処理ラインを複数設備しています。その中で24時間常に製造を行うための連続生産ラインに必須なのが、このステッチャーと呼ばれる設備です。

連続処理ラインは素材がひとたび無くなってしまうと次の新しい素材を挿入することが困難で、連続運転するためには次の素材を上手に入れる事が大事です。

24時間常に製造を行うための連続生産ラインでは、コイル素材の終端と次の新しい素材の先端を接続処理することで連続連続工程を稼働させます。素材同士を繋ぐだけという単純な設備ですが、連続運転には必須な設備なのです。

この接続処理する装置(端を端をつなげる装置)をステッチャー、またはスティッチャー、Stitcherと呼んでいます。連続処理ラインイメージ図

 

 

セルフインターロック式ステッチャー

 

大同マシナリーステッチャー本体

大同マシナリー株式会社のステッチャーダイセットは当社で作成しています

プレス式金型「ステッチャー」は、産業用機械メーカーを通じて販売され、国内外の大手鉄鋼会社において、連続運転処理ラインには欠かせない装置として使用されています。

セルフインターロック式のステッチャーは、素材を上下から挟み込み圧力を加え内部の特殊ダイセットにて接合加工を行っております。 当社は、長年の金型製造で培ってきた技術力を活かして、高精度・高品質の製品が製造できることと、製品に合わせて設計から製造・メンテナンスまでの一貫対応が可能な点もあり、ステッチャーダイセットの製造や修理を一手に行っています。

ステッチャーダイセット

 

ステッチャーはほかのタイプのものもあり

電気やガス等による溶接式、素材を曲げ込むカシメ式、別素材を挟み込むレース式、ホッチキス式、切り起こし接合タイプ等多くの接続方式のステッチャーがあります。

ステッチャーの種類

ステッチャーダイセットの特徴

ステッチャーダイセット中身

従来の溶接機やホッチキス式、レース式に比べ接続加工時間、強度等、さまざまな面で優れた性能を発揮します。特に接続時間は溶接機に比べて75%も短縮することが出来ます。インターロック式で自動的に噛み合わされ、わずか10秒程度で接続が完了します。

接続部の強度は素材降伏点の12%以上あり、接続部には別素材が使われないため、除去部を同じ材料のスクラップ材として使う事が出来ます。

 

 

 

部品の老朽化

ステッチャーダイセット破損

ステッチャーは、長期間使用しているとダイセット内部の刃が痛んできます。ステッチ状態に問題が発生したと御相談いただくケースのほとんどが、長い間メンテナンスを行わず、結果、ダイセット内部の重要部品が大きく損傷しています。

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修理とメンテナンス

定期的なメンテナンスをすることで、軽度の修理で回復できるので、費用やメンテナンス期間もかなり節約できます。工場ラインのメンテナンス担当者様が、ステッチャーやダイセットの修理やメンテナンス業社の情報が無いため、長年そのまま使い続け、ある日突然ステッチに不具合が発生、ラインの運転停止に陥る事も起こりえます。

ステッチャーやダイセットのメンテナンスについて不明なことやご相談のある方は、お気軽にご連絡ください。